一般の住宅の中で、コーポラの占める割合はどれくらいなのか。
ちょっと気になったので、その割合を出してみました。
平成21年で都内で約10万戸の着工がありました。
そのうち、コーポラはどれくらいでしょうか。
詳しくは分かりませんが、年間の都内のコーポラ供給件数は大体30棟くらいでしょうか?最大手のアーキネットさんで年間10~15棟位だと思います。
コーポラの戸数については、1棟あたり平均10戸として300戸。マンション型コーポラもあるので多目に15戸としても450戸です。
450戸の10万戸に対する割合は何と0.45%。統計上としてはゴミみたいな数ですね。
それくらいまだまだコーポラはマイナーな存在です。
コーポラがまだまだ少数派に留まっている理由を考えてみました。
・そもそもコーポラが世間一般に認知されていない
・コーポラの得体が知れない。
・時間が掛かりすぎる
・色々と総会やら設計やらが面倒
・手がけているのが大手デベロッパではなく不安
・コーポラコーディネート会社が少ない
・供給側がこれ以上増やせない
アーキネットさんのメールマガジンの会員が5万人だかってどこかで見たことがありますが、それだけの人数が会員でも、実際にコーポラに申し込むのはアーキネットさんだけでも年間150戸くらいでしょうか。
つまり、会員のうち申し込むのは1%に満たないのではないでしょうか。とりあえずメールマガジンにだけ申し込んだ会員もいると思うので、真剣にコーポラ探し中、っていう人はその中でも少数だとは思いますが。
コーポラがまだまだ少ないのは、一般的に広く遍く認知されていないというのが大きいような気がしています。私の周りでもコーポラって何?という方がほとんどですし、普通の人には選択肢にすら登ってこないと思います。
認知されたとしても、コーポラを申し込む前に色々調べた結果、時間がかかる、面倒、大手じゃないと言う点で敬遠される方がほとんどだと思います。
また建築期間も少なくとも2年は見ておく必要がありますが、これが結構長い!
私のコーポラもまだ入居まで1年以上先になると思います。人生80年とはいうものの、2年というのは正直長いですね。すぐに欲しくても設計・施工しないと手に入らないというのがコーポラなので仕方がないですが。
コーポラの長所としては、やはり自由設計ということが挙げられます。
これは私の感想ですが、自由設計はコーポラ参加前、参加後も変わらずコーポラのよさだと思います。
そして、自由なのに通常のマンションと値段が変わらない!ということが大きいです。普通オーダーメードすると値段が高くなるのが世の常なのですが、マンション業界は例外的にレディメードとコーポラのようなオーダーメイドの価格が変わらない。下手するとコーポラの方が安い場合があります。
それはデベロッパの宣伝費・広告費・リスク費が消費者に転嫁されることによって発生した現象であり、それはコーポラには転嫁されないため、コーポラにかなりの優位性を持っています。
消費者はあまり戸建てマンションの費用の内訳に気づいていませんが、その実態を知ると自分のお金が広告とかリスク費とかに消えているのは
私の場合は、マンションは宣伝費とかに消えるから嫌だという消極的なことではなく、やはり自由に自分のスタイルに合わせて家の設計ができると言う点に魅力を感じてコーポラを選びました。その上価格もマンションと大差ないということでお得な感じです。
確かに時間も労力もかかりますが、そこは好きでやっていることなのであまり気にならないです。
後は同じ建物の住民の方の顔が住む前から見えるというのはいいですね。
コーポラの供給戸数が今後増えることは徐々にありそうな気がしますが、それでも全体の1%を占めるようになればいい方ではないでしょうか。
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